「このインクのしみ、あなたには何に見えますか?」
心理テストに興味がある方なら、一度は耳にしたことがあるかもしれない「ロールシャッハ・テスト」。
なんだかミステリアスな響きですが、一体どんなもので何がわかるのでしょうか?
今回はその不思議なテストの正体から、気になる使い方、そしてネットで気軽に試せるセルフチェックまで、わかりやすくご紹介します!
そもそも、ロールシャッハ・テストって何?
「ロールシャッハ・テスト」とは、スイスのヘルマン・ロールシャッハ博士が1920年代に開発した、とっても有名な心理検査のこと。

左右対称の不思議なインクのしみを10枚見て、「これが何に見えるか」を直感で答えることで、自分でも気づいていない深層心理や、考え方のクセを探っていきます。
ポイントは、意味のない曖昧なもの(インクのしみ)を見せられること。
それに対してどう反応するかに、その人の内面が「投影」される、と考えられているんです。
言葉で説明しにくい心の中を、インクのしみが映し出してくれる、というわけですね。
これ何に見える❔
— KIRIYA (@kiriyaww) May 13, 2025
ロールシャッハ・テスト pic.twitter.com/6jdlSoNY2T
意外と身近?こんな時に使われている!
「なんだか難しそう…」と思うかもしれませんが、実は私たちの生活の意外と身近なところで活用されています。
- 心理アセスメントとして
- 職業の適性検査: 警察官など、特殊な職業に就く際の適性を判断する材料として
- 深層心理を探ることで、より的確なサポートにつなげるために
本格的なテストはどんな感じ?流れとポイント
専門機関で受けるテストは、オンラインの手軽なものとは少し違います。
項目 | 本格的なロールシャッハ・テストの内容 |
---|---|
使用するカード | 白黒とカラーのインクカード、合計10枚 |
質問されること | ①「何に見えるか?」<br>②「なぜそう見えたのか?」 |
答える時の心構え | 正解はなし! 直感で正直に答えるのが一番! |
分析の対象 | 回答内容だけでなく、表情、声のトーン、答えるまでの時間など全て |
所要時間 | 約2時間かかることも |
結果の分析 | 高度な専門知識を持つ、資格を持った専門家が分析 |
何より大切なのは「正解はない」ということ。
どんな答えでも、どんな感情を抱いても大丈夫です。
リラックスして、パッと思い浮かんだことを伝えることが、より正確な自分を知る手がかりになります。
ネットで気軽に挑戦!オンラインテストの楽しみ方と注意点
「本格的なテストはハードルが高いけど、ちょっと試してみたい!」
そんな方のために、最近はWebサイトやアプリで手軽にできる無料のロールシャッハ・テストもたくさんあります。
こうした簡易版テストは、新しい自分を発見するきっかけや、気軽にできるセルフチェックとして楽しむのにピッタリ!
ただし、ひとつだけ注意点。
Webサイトの自動判定の結果が「正しい」とは限りません。
これは信憑性について様々な議論があるテストなので、「こんな一面もあるのかも?」くらいのエンタメとして楽しむのがおすすめです。
もし結果が悪くても、あまり気にしすぎないでくださいね!
▲他にも適正診断を試してみたい方は、ストレングスファインダー診断もおすすめです。

▲ロールシャッハ法研究の第一人者である馬場禮子が、大岡信、吉本隆明、澁澤龍彦、吉行淳之介、金子光晴、野坂昭如、谷川俊太郎など、日本を代表する詩人・作家たち7名に対しておこなったロールシャッハ・テストの結果と解釈、その後の対話の全記録をまとめた書籍もあります。
ロールシャッハ・テストまとめ
インクのしみが映し出す、奥深い心の世界。
ロールシャッハ・テストは、本格的な診断となると専門家の知識が必要な、とても奥が深いものです。一方で、オンラインの簡易テストは、自分の心と向き合う楽しいきっかけを与えてくれます。
あなたも、この不思議なインクのしみを覗き込んで、新しい自分を探す旅に出てみてはいかがでしょうか?